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畜産経営に関するFAQ

Q1 投資の可否は、何を基準にするのが良いですか?

 A1 投資が可能か、あるいは有効な投資かの判断には、いろいろな考え方があると思います。
 まず投資ができる経営体力があるかという視点です。次に投資内容が財務面で改善になるかという点、最後に将来の経営目標に沿ったものであるか、です。
 投資の規模や時期も、詳細に吟味する必要があります。無数ある投資のやり方の中で、最も確実に成果が上がる計画を描き出し、実行する必要があるからです。

 

Q2 地域の畜産農家が次々廃業していきます。経営を続けるポイントは何ですか?

 A2  廃業の原因は経営不振、後継者不在、環境問題など様々です。元々他の農業(作目)に転換できる地域は良いですが、畜産専業地帯では気候や土地条件が耕種作物に適さない場合も多いです。
 畜産農家は、厳しい条件下で、何代にもわたり辛苦を重ね、工夫をしながら経営を定着させてきました。その結果、全国各地に酪農や畜産が盛んな地域があります。まずは、これらの地域に学びましょう。
 戸数や生産額が低下する前に、危機意識をもって皆んなで努力し、自助努力で克服できない部分は行政諸官庁の知恵を借りるなど、地域一体的な連携が必要な場合もあるでしょう。

 

Q3 地元でTMRセンターが検討されています。加入すべきですか?

 A3 北海道ではTMRセンターの開設が続いています。大型機械による効率的収穫作業とTMR給与はすでに確立された技術です。資金力の弱い中小酪農家がTMRセンターを作り、集団で利用する方法で、給与作業の省力化や乳生産の効率化が期待できます。センターへの投資内容やメンバーの利用農地の状況、特に供給されるTMR単価で営農した場合のあなたの牧場の収支などを検討してみましょう。

 

Q4 後継者はいますが、頼りないと感じています。何をしたらよいですか?

 A4 後継者問題は農業だけの課題ではありません。他の中小企業経営者も悩み、試行錯誤してますので参考になります。就農前なら、それまでに多くの経験(進学、牧場実習等)を積むことは無駄ではありません。就農しているなら、可能な限り経営内容を共有し、時機を見て一部門を任せてみるのも良いでしょう。

 

Q5 これから借金をしますが、限度額の考え方を教えてください。

 A5 借入金は言い換えると資金投入であり、経営を画期的に好転させる力があります。しかし間違えると倒産の危機も迫ってきます。過剰な借入は避けねばなりません。限度額は新しく借入する額を含めた総借入残高に基づき考えます。
 考え方はいくつかありますが、1つ目は支払い利息比率です。年間の総支払利息が農業粗収益(売上高)の何%になるかです。低いほど良いですが目標は4%以内です。2つ目は売上高負債比率です。総負債残高が農業粗収益の何%になるかで表します。目標は100%以下ですが、大きな投資をするとこれを超える場合もあります。短期間に目標範囲に納めましょう。
 返済期間は長期間になるので、その間間違いなく払い続けられるかよく吟味しましょう。また、融資する側から見ると、担保評価も重要な要素となります。

 

Q6 平成30年の全道大停電は大きな損失が出ました。災害時の備えにはどの様なことがありますか?

 A6 自然災害はいつ襲われるかわかりません。畜産業は家畜を飼養しているために毎日飼料給与や搾乳、糞尿処理を行い、家畜飲水用の水が欠かせません。従って、「停電」と「断水」に対する備えをする必要があります。
 発電機はミルカーやバルククーラー、給水ポンプ等の電力容量に見合ったものを用意します。搾乳のためには発電機の調達を即座に行う必要があり、大きめの牧場は発電機を所有する方が安心です。断水は災害の状況により復旧までの時間が異なります。井戸水が使える場合は影響は少ないですが、それ以外では給水車のもらい水でしのぐ事を想定して、受水できる工夫(古いバルクタンク等)をしておくのが良いでしょう。

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