北海道の酪農コンサルタント 鈴木技術士事務所が運営しています。
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Q1 いまの仕事に不安があります。辞めた方が良いでしょうか?
A1 今の仕事について何年経ちましたか?採用が決まった時はホッとしましたね。生活基盤もでき、これからの夢も膨らんだと思います。頑張ろう!という気持ちがわいたと思います。
就職して少し経つとだんだん周りが見えてきて、毎日働いて給料をもらうことが普通になり、やがていろいろな苦痛や不安がでてきます。「生活は一応安定している。けれども・・・」と思ってしまう、その中身は何ですか?給料の額と作業の辛さですか、それとも職場の人間関係ですか?
大昔、新人職員だった私は、職場の先輩(トレーナー)から「3週間、3カ月、3年」と言われました。職場が嫌になる時期だそうです。3週間目は体力的、3カ月目は仕事内容と人間関係、3年目は将来性について悩むのだそうです。そして「石の上にも3年」という言葉を、仕事が嫌になったら思い出せ、と言われました。
どんな職場でも、一生懸命努力する従業員は周りに認めてもらえます。嫌な人がいるのであれば心を開いて接してみましょう、案外悪い人ではないかも。そして、どんな先輩にも部署替えや定年があります。「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」、最近聞いた言葉です。
しかし、どうしても職場が好きになれない、体の不調が心配という場合は、一度きりのあなたの人生、転職もありです。
Q2 早く一人前になるためのアドバイスをください。
A2 ズバリ、好奇心を持つことです。この意味で、今このサイトを見ている人は合格です! 別な言い方をすると、畜産業を面白いと思うことです。先輩の話題に聞き耳を立て、早く輪の中に入ろうと努力しましょう。
もう一つ大事なことがあります。一人前になるには時間が必要です。いつも健康でいることが重要です。十分な食事と睡眠をとり、作業安全に留意して下さい。牛と機械に対しての安全です、わかりますね。手順を踏んで安全に作業することを忘れないで下さい。
Q3 父(経営者)とは考えが合いませんが、経営継承すべきですか?
A3 あなたが育った時代や感覚は、ご両親とは異なるもので、考え方が違うのは当たり前です。また経営のやり方も、時代とともに進化・発展するものです。あなたが継承したら、新しい感覚で経営すべきでしょう。
ただし、これだけは自問してください。父親の考えに「そうかもしれない」と感じる部分はありませんか? 受け継ぎたい哲学(考え方)はありませんか?
Q4 後継者の中で自分だけ浮いています。この職業に向いていないのでしょうか?
A4 仲間を大事にする気持ちがあり、努力を続けていれば、やがて後継者の中で一目置かれる存在になります。焦らないで知識の習得や営農経験を積み、仲間との交流を続けてください。